311 私の体験談

2014/03/11

あの日、ワタシは都内の会社に在籍していました。
その瞬間はデスクワークをしており、パソコンに向かっていました。
ふと、ん?地震かな?程度の揺れを感じました。
事務所内にいた4人も「お、地震だね」程度の反応でキョロキョロ。

以前、事務所の目の前の管理している10階建てマンションの10階の入居者が
「震度1とかでも結構揺れるんですよ・・・」と言っていたのをふと思い出し
この揺れだとどんなもんなんだろう?っと外に出て見ることにしました。

事務所から出てマンションを見上げて「わかんねーなー」っと思っていると
揺れが大きくなってきました。「この揺れは・・・」と驚いていると
一気に揺れが強くなりだしました。のちの発表では震度5強だったようです。

長く、いつまで続くのか、っと思える時間でした。
電信柱が大きく揺れ、電線同士がぶつかり合う「タンタンタン」という乾いた音が
今でも鮮明に記憶に残っております。
ワタシはなんとか立っていられましたが、道行く女性はほとんどが座り込んでいました。

揺れがだいぶ落ち着いた頃事務所に戻るとワタシの席の後ろの本棚が
見事に倒れており、あの場にいたらどうなってただろうとゾッとしました・・・

地震から15分も経っていなかったと思うのですが、片付けをしていると
事務所に100点の営業スマイルで何かの売込みに来た営業マンがおりました。
即座にお引き取り願いましたが、「スゴイな・・・」と感心するやら驚くやら・・・

その後は管理物件の対応に追われました。

結局その日はワタシはいわゆる「帰宅困難者」でしたので、会社に泊りましたが
夜遅くまで「火がつかない」「お湯が出ない」とガス関係の
電話が掛かってきてその復旧方法の説明でほとんど電話番でした。

自宅に帰ったのは翌日の夜遅く。
大きな被害はなかったですが、揺れで水槽の水が20~30Lほど溢れかえり
リビングから玄関まで水浸しで大変だったとのこと・・・

その後は余震が頻繁に起こり、数日すると揺れてもいないのに「揺れてる?」と
感じるようになり、社内でも同様の感覚を持つ人が増え始めたので
目の届くところに水を入れたグラスを置くようになりました。
ちょっとした地震でも水が揺れて波紋がたつので一目瞭然。あれは便利でした。

その感覚は今ではありませんが、数ヶ月続き結構悩まされました。。。

その他にも色々な話がありますが、長くなるのでまたの機会に・・・

地震に遭ったとき、自分がどこにいるか決められる事はできません。
ただ、備えあれば憂いなしの言葉がありますが、何もしていないのとしているのでは
万が一のときに心の、気持ちの持ち方が違うと思います。

こういうワタシもあの地震から3年経ち、意識の低下は大きいような気がします。
3月11日というこの日を忘れずに、防災をまた意識してみたいと思います。