梅雨になりしばらく好天が続いてましたが、今週は雨模様ですね。
昨日は洪水警報が出るほどの激しい雨でしたが、何も被害はなかったでしょうか?
弊社のある寿地区は台地の上なので余程のことがない限り洪水による被害は
ないとは思いますが、それでも場所によっては道路が冠水していたりしますので
全く被害がないと考えてはならないかもしれません。。。
さて、昨日のような豪雨があると我々不動産業者、そして建築業者が心配することがあります。
そう、「漏水」です。
急に天井に染みができたとか、天井裏からポタポタ音がする、などはまだしも、
一気に水が室内に落ちてきたりするとパニックになってしまいますね。
普通の雨では漏らなくても昨日くらいの風力、雨量があると急に分からなくなります。
庇などがあり普段濡れないところに雨が当たり、悪い部分があるとそこから漏水したり
換気のフードなどに吹き込んで逆流してきたり様々な要因が増えてしまいます。
普通の雨量で漏水がある場合は漏水位置や原因も特定しやすく
修繕もスムーズなものが多いのですが、特定条件下での漏水には悩まされることが多いです。
特に台風などが影響する漏水は、台風のときのみの漏水が多い場合があり
どこからの浸入か分かりにくく修理に時間を要してしまうことがあります。
ただ、その条件次第では原因が分かりやすいのもあります。
例えば南風のときに雨が降ると漏水する、といったものは南風が当たる面に
原因があるので、場所の特定はしやすくなります。
降雨による漏水は基本的に壁際の天井や、壁に漏水してくることが多いです。
だいたいそういう位置にはタンスや収納が置いてあったり、テレビなどの
電気機器などが置いてある場合が多いと思いますので、漏水時に被害が大きくなって
しまうことも少なくありません。少量でも漏水を発見した場合には
影響が出そうなものがあるときには速やかに移動するようにしてください。
一度漏ってくると漏ってくる水がなくならない限り止めることは難しいので
被害が増えないようにバケツなどを置いて受けを作って下さい。
天井から何箇所も漏ってくる場合は一番漏水がつよいところを一箇所鉛筆などで
穴を開けるとその部分から集中して漏ってくるようになったりして対処がしやすくなります。
そのときの穴は5mm~1cmくらいあれば十分です。
天井に穴を開けるのは勇気がいるかと思いますが・・・
集合住宅などで部屋のど真ん中からの漏水などは給排水管の破損などの異常もしくは
上階の入居者の過失による溢水などが考えられますので、直接上階にお話に行くか
管理する不動産会社などに連絡をすぐにするようにしてください。
漏水は乾いてしまえば浸入場所が分かりにくくなり、修繕が難しくなります。
ですので、少量の漏水でも早めに申告するように心がけてくだされば幸いです。
ちなみに雨水漏水の原因で多いものが
・壁、床のクラック(ひび割れ)からの浸入
・各所シール(コーキング)劣化による浸入
(コンクリート打継ぎ部分、サッシや換気ダクト周りなど)
・サッシなどの歪みによる浸入
・電気配線を伝っての浸入
・屋上防水の不具合
などです。バルコニーなどで何か気になる部分がありましたら
先に不動産会社や工務店さんなどにお話しておくのもいいかもしれませんね。
っという漏水のお話でした。